就職氷河期と言語聴覚士

40ウン歳です。就職氷河期なんてものは存在しなかった、とか、人生再設計第一世代、とか良い様に言われていますが、何とか生きています。

 

就活と氷河期が被ろうが被るまいが、面接でまともに喋れなかった大学4年生の私が就職できたとはとても思えない。バブル期でも総落ちした自信がある。その後の迷走&迷走の結果、今は中小グレー(≠ブラック)企業の中間管理職として必要最低限の真っ当な暮らしが出来ているのも十二分すぎる待遇。個人個人の問題なのでなかなか就職氷河期の話題は難しいのですが、今困っていない人間は「運が良かった」の一言で黙っておけばいいのだろうと思ってます。

 

ローカル私大文学部卒業後、予備校生と一緒にひたすら新聞を配って2年間4畳半の部屋に籠ってたり、その後3ヶ月で派遣会社を辞めたり。当時2chの無職・ダメ板にあったC言語を勉強するスレにいつつ独学で半年ほどCを齧ってから3年ほどブラック企業で孫請け最下流PGもやったし、計1年程、無職で籠ってゲームしてた時期もある。もうそびえ立つ糞のような職歴で、同世代の仕事が決まらなかったという人に対して、同じ苦労をしてないじゃないかなんて死んでも言えない。

 

無職時代はゲームとかゲームとかゲームとか以外に、ホームヘルパーの資格取ったり、言語聴覚士の勉強して専門学校の入学試験に落ちたりしていました。いやほんと、本当に落としてくれてありがとう、あの専門学校。全く名前を憶えていないけど多分、今検索してみると、「日本聴能〇〇福祉学院」だと思う。とてもいい学校だと入学していない私が心から保証する。合格にして、学費取って適当に授業やって追い払えば良かった。普通、専門学校ってそれだろう。それをしなかったって仏のような学校だ、足を向けて眠れない。本当のところは年齢的な面(27歳頃?)と、普通に面接でダメだこいつと思われただけでしょうが。

 

結果として新聞奨学生だったから今の会社に拾われ(面接の場で「根性があるな、がっはっは」と言うノリで採用となった。流石グレー(≠ブラック)企業)。

派遣先のコールセンターで得た知識はそのまま現場で使え、最下流PGの経験は漠然とシステム化がイメージできる素養になった。そして高齢化社会が加速する中、顧客は高齢者が圧倒的に多く、仕事自体はBtoBでもある意味IT的な介護をしている。当時は何も考えていなかったけど結果だけ見たらスキルを身に付けジョブチェンジした。ラノベかな。異世界転生要素を入れて長いタイトルのなろう小説を書いたら売れるかな。無職年齢=童貞の俺が最強言語Cの力で嫁と仕事を手に入れた、みたいな。最強がUNIX Cなのかよ。新聞配達中にトラックで轢かれるところから始まるのか。書いてて悲しくなってくる。そもそもスキルと呼べる程の物もなく、配られたごみ手札を使って上がりやすい役を組んで逃げ切ったという方が正しいか。