コロナの檻と全力少女

一旦は新型コロナウイルスが収まったかに見えた我が県も絶賛感染拡大中。夏休みだというのにどこかへGOTOする気はさらさら起きず家族3人で引き籠っています。

 

ひたすら絵本を読み、週末は父と散歩して延々創作話(9割方はかいけつゾロリのパロディ)を父に聴かせ気の無い返事を貰いイライラする日々を送る我が子です。

いやね、もう一日中朝から夜までかいけつゾロリの登場人物を使ったお話作りに付き合わされて聞いてる途中で私が寝ちゃうもんだから怒る怒る。父はぐうたらでダメな奴認定をされております。まあ間違ってないよね。夜中までチャート眺めてキャッキャしているダメな奴だからね。

 

そんな状態なので夏休みなのに友達と気楽に遊ぼう、お食事しようというのが物凄くハードル高い。相手の親御さんとのコンセンサスを念入りに取る必要があり妻が憔悴しています。

 

うちの子はいまいち人との距離感を取るのが上手ではないようでお友達が沢山いる訳ではない。基本一人遊び。私の子だしね、本当に申し訳ない。しかし物怖じを一切しない謎のメンタリティを持っており、その点においてこの父を遥かに上回る優秀な人間。

 

公園で突然知らない子に「遊ぼう」と声を掛けられたらとりあえず遊ぶ。その子と遊びが全く噛み合わないと本人が察すると、(例えば声をかけた方が女版ジャイアン的なみたいな子でフィジカルエリート&人をからかうのが好き)10分20分は遊ぶ。しかし見切りを付けると私に声をかけ、さも次の目的、用事があるような事を言って別れるのです。何事も経験だけど、嫌なものは嫌とはっきりしてる。嫌な事象からの回避方法も把握している。親の贔屓目に見ても素晴らしい。満点だ。

 

 

ウチの子が超超超超超超超超超超大好きな相手でも、相手はそうでもない片思いだったり、そもそも同世代の子とは遊び方が合わなかったりで内心ヤキモキしておりました。

 

しかし大変ありがたいことに今はクラスに親友がいるようで、もうその子と遊ぶ約束ができたものだから大興奮。前日の夜はいつまでも寝ないで歌を歌っていて、当日は1時間その子と走りっぱなしで虫探しをしていて帰ってからは疲れすぎて不機嫌になっていたと妻から聞かされほっとしています。この閉ざされた世界に僅かに射した光明をもう、余すところなく満喫したようです。

 

こんなウイルスまみれの世界ではなかったら子供はどう育ったんだろうかと思わなくはないのですが、個人の力でどうしようもないことに不満を言ってもしょうがない。全力で生きる子が眩しい今日この頃です。