四畳半神話大系

ノイタミナ枠でやっていたアニメ『四畳半神話大系』が終わりました。回を追うごとに堕落し続けているような「私」を見て、どんなオチをつけるのかと思いきや、結果的にはシンプルで清々しいお話でした。人生、薔薇色には成り得ないけれど、周りの見方を変えるだけで実に自分は幸福の中にいるのだという。昨今の腐る心を反省させてくれます。何故か嫁さんもこのアニメは面白がっていました。『ケモノヅメ』も見せたら受けるかしら。グロいものが嫌いだから駄目かな。ノイタミナは上手にアニメに感心がない人を取り込んでますね。


四畳半神話大系』の舞台になっていた、下鴨神社は私も4年前の一人旅で行って来た場所なので、いっそう親近感を持ってみることが出来ました。調度古本市もやっていましたし。鬱蒼と茂る森の中に本が並ぶ様はいいものでした。ユースホステルに泊まり一人で、半ば意地になって炎天下の京都を2日間彷徨った4年前を思い出します。基本的に今と同じく駄目人間でしたが、我ながらあの頃の無駄すぎる行動力だけは評価してあげたい。ただもう少し心に余裕があったのなら、四畳半の「私」のように、自分の周りにいる素敵な面々の色々な顔を知る事が出来た事でしょう。煙たい小津君的なポジションの人は確かにいたし、仮にいなければ自分が少しでも小津君になれば良かったのだ。