近況

湧いて出た転勤話に振り回され、嫁さんと絶賛喧嘩しつつ引っ越し業者を呼んで見積もりを取らせた辺りで転勤話が一旦立ち消え、虚ろな気持ちで日々を過ごしています。『へうげもの』もアニメになったことだし、そろそろ気持ちをシャキッとしたい所ですが、なかなか何事にも身が入りません。不労所得が欲しいとうわ言を言っては蔑みの目で見られる怠惰な日々を過ごしています。不労所得。ふろう、しょとく。ああ、なんて素敵な響きでしょう。働かなくてもお金が泉のごとく湧くという、神話の中の存在。


アニメへうげもの。原作漫画のコミカルで迫力ある顔芸もアニメの細い線でされると少々インパクトに欠けます。武/出世と数寄/己の意志、どちら道を取るか悩む左助というテーマを明確に出して、原作よりも生真面目な雰囲気ですが、これはこれで楽しめそうです。それにしても1話時点での左助(織部)が今の自分と同じ年。若いけど若くもない。私に彼ほどのエネルギー(欲)は微塵もありませんが、武家社会で微妙に浮いていて、出世したいけど、秀吉みたくギラギラにもなりきれない。そんな中途半端な心境に親近感が湧きます。彼にとっての数寄が、私の場合は何なのか。ここ数週間、やる気なく仕事をこなしながら頭の中でぐるぐると熊のごとく歩き回っています。