青春18 うどんを求めて

盆休み、一人でうどんを求め、香川まで行ってきました。その名もおこがましい、青春18切符を使用。青春18×2したって年齢に足らない。
嫁さんに、

1.羽根を伸ばしてこい
2.イヤイヤ期真っ盛りの2歳娘を連れて、長距離旅行をする意味がどこにもない
3.ぶっちゃけ、いない方が飯の手間も減って楽

というありがたいお話をいただき、前日に計画してそのまま実行。名古屋に出て、大垣経由で琵琶湖〜安土城跡を横目に大阪、京都とひたすら普通列車の旅。約8時間。お盆ドンピシャではないため、そこまで焦らなくても座って行けました。途中、姫路で降りて小一時間姫路城を眺め、また戻って、岡山〜マリンライナーで瀬戸内海を超えて、香川へ。高松駅前のビジネスホテルで一泊3,200円で一日目終了。


とにかく下調べも何もしないで行ったので”香川へ行けばあらゆるうどん屋は超安くて美味い”という幻想の元に駅前に降り立ったものの、思っていた以上に高松が栄えていて吃驚し(高松市が四国の商業的な中心地と現地に行ってから知る)、オロオロとうどん屋を探して彷徨い、美味いと評判の店の前に行って値段に絶句、イメージとあまりに違うことから下調べなしでは無理と悟る。とりあえず他の店でかけつけうどんを食し、飲み屋へ行って地元の名物らしい、骨付鳥とそれに合うという地酒を飲んでホテルへ行って必死にネットサーフィン。


情報が多すぎるし時間もなさすぎなので、行くなら有名店にしようということで、

1.山越うどん(釜玉うどんの元祖らしい)
2.日の出製麺所(食事の客向けには昼の1hしか営業していない)

を選定。


山越うどんはとにかく行列がヤバいという情報があるので朝一で行くことに。最寄駅から2.8km。同類がいるかと思いましたが、真夏に道を歩いてる馬鹿は私だけでした。途中、やたら精悍な顔をした首輪のない中型の雑種犬と橋の上ですれ違い、内心ドキドキものでしたが、普通にスルーしてくれました。まさかと思いましたが、どうやらガチの野犬だった様子。うどん県こわい。(香川 野犬 で検索すると知りたくない情報が出てくる)

開店40分ほど前に汗だくになって到着したものの、既に数人の行列。開店10分ほど前には入れて貰い、釜上げ玉子山かけうどんをいただく。


どうでもいいんですが、私は昨今流行りのコシのあるうどんって別に好きじゃない。太くてぶよぶよな伊勢うどんが馬鹿にされると腹が立つ。
google伊勢うどんと入力すると、変換第一候補に 伊勢うどん まずい と出て笑ってしまう)
根本的に来る所を間違えている気がしますが、ここのうどんはそこまで硬くもなく、味も優しくお値段もお手頃で、ようやく報われた気がしました。初日に食べたうどんも美味しかったけどね。また2.8km歩いて駅へ。



さらに、こんぴらふねふね〜♪ の金毘羅さんにも寄れることに気が付いてテンションが上がり、785段の階段を登って本殿までお参りへ。奥宮へ行きたい気持ちもあったけれど、そこはうどんを優先。日の出製麺所へ行き、讃岐うどんのセルフシステムをようやく経験でき、うどんも美味しくいただく。(限定100杯のうどんは無理でした)そしてまた、8時間弱かけて帰宅。




いい歳したおっさんなんだから、新幹線とタクシー、あるいはレンタカーを駆使したらもっと内容の濃い旅にできたんでしょうが、まったくもって無計画ダメダメの一人旅が自分に相応しかった気がします。別に、旅行に行ったらストレスもなくなり気持ちよく仕事に復帰できるかと言えばそうでもない。帰ってもダメおやじなんですが、まだまだ自分は昔の自分のままだという、諦め&残念な満足感で再び日常を過ごしています。