ドルを持って逃げる
この所、あまりにも色々な事がありますが紛争の話をしたくない。しかし触れない訳にもいかない、嫌な情勢です。
ここ数日で印象に残ったのはニッケル先物価格巻き戻り事件と、普段ロシア通貨ルーブルの大暴落。
ニッケル先物は取引停止→急騰し過ぎた上、現物も揃えられず、結果なかったことにします。→次の日暴落スタート。そしてその間の売買はキャンセルされず。ETFになっているので素人でも気楽に買えてしまいますが、商品先物のヤバさを見せつけてくれました。
次に為替。
ウクライナの外交官がドル/ゴールド/宝石をスーツケースに詰め込んで逃亡中に逮捕というニュースがありました。そりゃ逃げたくもなります。そのお金が綺麗なものかは知りませんし知る気もない。
ただ彼の取った行動は実に正しい。ドル:ルーブルは一時期-45%、ルーブルは1時間毎に価値を落としていたそうで、ロシアの人達は慌てて車など現物を買っていたとのこと。ウクライナの通貨、フリヴニャも対ユーロで価値が落ちるわ急激なインフレが来るわ、難民が避難先で困っているようです。
老後貯金2000万ありますなんて言っていても、一つのきっかけで瞬時にその価値が半減する可能性があるということ。カネが紙屑になる恐怖なんて耐えられません。資本主義社会だろうが社会主義社会だろうが、カネが無くなることはそのまま死を意味します。
今も円安が加速。将来どこまでも円安が進んだ可能性を考えて、円建ての給与所得に対するヘッジとして投資はドル建てにしています。仮に今回のウクライナの様な非常事態になった時、暢気にドル建ての株資産を売ってそれを円に戻して(?!)証券会社から銀行に送金し、そこから引き出す、なんて悠長かつ頭の悪いことをするのか。そんな混乱時なら恐らくそんな事すら出来ない。インフラなんて真っ先に攻め落とされてネットなんて出来なくなる。
現物ドルとゴールドを多少なりとも用意しておくべきなのか。ゴールドも換金に困りそうな気がします。引き下ろす手段が担保されるならクリプトもありですが、やはりオンラインならではのメリットとデメリットがある。
つまり今出来る最適かつ即効性のある対策は、非難グッズにドル札詰めておく?どうしたものか。