ボロ車と遺言

エンジンから異音のする車で出張に行ってきました。あまり気にしないで走っていたら、どんどん音が大きくなる。なんだか喉に痰が絡んで咳き込むおじいちゃんみたいな音がする。出先のガソリンスタンドで調べてもらったら、エンジン内部に問題があるのでは?とのこと。なにせもう、20万km以上走っている車です。高速道路でエンジンが止まったら流石にやばいので、出張先からずっと下道で、都内を横断して無事帰宅できました。


ボロ車が公道を走っても許される限界はいったいどこにあるのか? - GIGAZINE
記者問題で話題のGIGAZINEさんのこんな記事を見ると、心配するような事ではなかった気がします。


それにしても、この間は高速上でタイヤを破裂させたし、いい加減私も事故るだろう。なにか遺言を考えねばと思いながらトロトロ法定速度で帰ってきましたが、いざ、何か遺言を考えても特になにも浮かばない。何がいいんだろう。遺言ネタにはよく、PCのHDDを破壊してくれ、みたいな話題があります。私も見られて困る物がない訳ではありませんが、死んだ後なら別に、エロゲが入ってようがエロ動画があろうがどうでもいいような気がします。むしろ軽蔑とか不信感で死んだショックが和らぐかもしれない。これは素晴らしいアイデアだな。


こうの史代さんの漫画『さんさん録』は、亡くなったおばあさんが残した生活に関する諸々のアドバイス(何はどこにあるとか、アイロンのかけ方とか)が書いてあるノートを見ながら一人暮らすおじいさんの話でしたが、あれは実に価値のあるノートです。あんな遺産が残せるものなら残したいけれど、あれは奥さんが遺すからいいのだし、そもそもそこまでの知識データベースが私の脳みその中にありません。


ともかく何を言い残したらいいのか、これは悩ましい問題です。今ならトマトよろしくとか、そんな感じか。仕事の同僚とか先輩には仕事たまっててごめんとか。あんまり残す価値のない内容しか浮かばないというのは情けない。徳川埋蔵金の在処とか、価値ある情報を残せるまでは死ねないかな。

さんさん録 (1) (ACTION COMICS)

さんさん録 (1) (ACTION COMICS)