離乳食と帰らない父

離乳食が始まりました。離乳食作りの本を見て、超絶面倒くさそうな内容に嫁さんがげんなりしながら、おかゆを作ったり、ニンジンを裏ごししたりしています。
おかゆをやり始めた当初はなんとも渋い顔をしていた子供も、おかゆを続けて一週間、そこまで渋い顔はしなくなりました。なんにせよ、着々と育っています。

私の帰宅時間は相変わらず遅く(22時〜23時)、なんだかこのままだと子供に好かれないまま育ってしまうんじゃないかと憂鬱になります。今の所はスペシャル笑顔をしてくれていますが、自分自身、幼少時は父親があまり好きじゃなかったので、猶更そんなことを思ってしまうのかもしれません。

自分の父親は地方都市の公務員です。帰りは早くて18時台には家にいました。一体、自分は何故父親が好きではなかったのか。プライドが高くて、腹が減ると超絶不機嫌になって、基本的に生活能力が低いこと。ごくたまに相撲とかキャッチボールに誘ってくるけど、自分が大の運動嫌いだからウザい以外の何物でもなかったこと。

自分が大人になった今から思えば、父親なんてスーパーマンでも何でもない、ただのおっさんなんだから、ダメな所満載なことくらい当たり前です。むしろ自分の家なら寛いで思う存分ダメっぷりを発揮したいのも当たり前。ちょっと怖くてとっつきにくい人だと思っていたけど、今から思えば、自分と全く同じ、ただの口下手、コミュ下手だっただけ。家の為に何十年、仕事を続けてくれたということだけで神様レベルです。しかし、子供心にはそれが許せなかった。酷いガキでした。

考えれば考えるほど気持ちが凹んできますが、そんな事お構いなく、順調に育って重くなっています。腰に来るわ。