為替と米株、$JMIA

為替について

昨日今日とひたすらドル高円安へ進む為替レートに怯えています。私の投資はほとんどドル建てなので何もしていないのに評価額が上がり続けるという事態。

 

今や、米の株価指数連動ETFを買うより国内のインデックスファンドで米の株価指数対応商品を買った方が得な時代になったそうですが、もし、ひたすら円安が進んで自分の資金ではアメリカ様の株なんて買えない未来が来たらと思うと投資はなるべくドル建てにしておこうと思ってます。

 

以前NHKのTVでトルコの生活ぶりを見ました。平均月収約2100トルコリラなんだそうで、現在1トルコリラは約18.3円。つまり38,430円。もう1ヶ月の給料でAAPL1株買えない日も近い。この恐怖感はなかなかきついものがあります。

 

勿論このままドルが君臨し続ける未来が続くとは限りませんが、同じようにJPYがいつどうなるか分からない。極論、1ドル360円時代に戻ったとしたらバブル再びという感じなんでしょうが、その頃給料は間違いなく3倍にはなってない。

 

そもそも働いていないかも。今の3倍の給料で働く貴重な若者と、かつてのバブルでしっかり貯めこんだ上位シルバー世代に挟まれて「はい、言われた通り2000万円貯めたんですが・・・」と実質1/3、今の666万円の価値になった福沢諭吉を手に狼狽える初老ロスジェネの私達。なんだこの悪夢。流石に1/3はないけど。

ポートフォリオについて

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赤系が個別、青系が通常の指数連動ETF、黄系がレバレッジ3倍ETF、緑系が投信。一番比率が高いのはVOOで次がBABA。実に無意味な分散でバフェット先生から見たら論外なポートフォリオになってます。途中で高配当株からキャピタルゲイン狙いに切り替えた事もあって余計にブレていますが、現金がなくなり次第リバランスしていく予定。SPYDを売るという惨めな気分に耐えられる胆力があるかは分からない。

 

レバレッジ3倍ETFが全体の3割くらい占めていますがもっと増やしたい。(いっそ全部TECLにしていないのが実にチキンで愚か。)しょうがないんですよ先生。普通の個人投資家はそもそも運用資金がデカいか、同じリーマン少額投資家でもお給料やボーナスが出たら追加投資をしていますが、私がやっているのは結婚前にあった個人貯金を増やそうというチャレンジなので運用資金を増やす方法が投資しかない。それなりにハイリスクを取っていくしかない状況で長期積み立てとか言ってられない。

 

私が取引を始めた10月からSP500は約15%以上増えていますが一方、私の運用益は9.2%。はい。分かってた。一応、昨年まではNISA枠しか買っていなかった(しかも多くが株価上昇のほぼない高配当株)ので実質投資を始めたのは先月であることを考えると悪くはない運用益です。でも1月から本腰という判断がもう間違っていたということに違いはない。

 

ただ何せレバレッジの力で作った薄っぺらな運用益なので簡単にマイナスへ裏返ります。でもthe BEST IS YET TO COME!な今のUSAの市場はアゲアゲ過ぎて多少落ちても馬鹿みたいに上がります。今更ながらHUGE!でGREAT!なトランプ大統領が大好きになってしまいました。別に私は安倍総理が嫌いでもなんでもありませんが、国のトップが「確定拠出年金で50%しか儲けてない?お前なんか間違っとるわ!」と煽ってくるの面白すぎる。なんでこんなコッテコテ金満商人が国のトップなの。選挙頑張ってね、サンダースじいちゃんが勝つと私死ぬから。

 

 GOOGLEスプレッドシートについて

外国株に対応した無料の投資管理アプリはないのでgoogleスプレッドシートで適当な管理シートを作っています。任意の日の株価や為替レートを関数取得出来るので本当に便利です。何せ素人の手作りなのでよく間違えていますが、その計算式を直していると色々気付きもあります。

 

例えば評価損益が証券会社の画面とどうも噛み合わないと思ったら、購入時の為替レートを加味していなかったり。先にドル転していると正しい購入時の為替レートが証券会社の画面でも追えない事を知ったり。ナンピン買いでばらけた購入時の為替レートを計算しながら初期のあまりにセンスのない買い方に唸ったり。少額ナンピン買いを繰り返すのは本当に無駄で勿体無い。狼狽売りはしたことがありませんが狼狽買いはあるわ。

 

証券会社の取引画面に表示された評価損益自体も実際売る時には関係ない訳だから、この利益が手に入ると思うのは誤りだなと気づかされました。他には証券会社では売却/為替手数料を加味した税引き後の実収益試算なんて表示してくれないので、実際今売ったら幾ら儲かるか、という計算も同じシート確認で出来るのがいい。

 

そんな感じで1月2月は浮かれて過ごしている訳ですが何せコロナの先行きが不安過ぎてどう転ぶものやら。

 JUMIAについて

一番の失敗が現在、損益率-13%となっている株。JUMIA(ティッカーJMIA)。人呼んで「アフリカのAmazon」。上場後跳ね上がって$40になった後はひたすら下がり続け、ほんのちょっと上がったタイミングでうっかり買ったのが10月頃、購入単価$8.3。以降さらに落ち続け、一時は評価損益-30%を越えました。大した購入総額でもないのでいっそ0になっても泣かない気持ちで少しづつナンピン買いし、株価自体も最近は少し持ち直していますが期待できません。今月決算ですが期待できません。JUMIAのおかげで外国のサイトを見て、海外のtwitterを見てという癖がつきました。(TwitterでJMIAを調べるとスペイン語圏の書き込みが増える理由が分からない)。とにかく日本語ベースではあまりにも情報がないのです。でも期待できません。

 

実際JUMIAのスマホアプリをインストールして何を売っているか先に見ていたら絶対にこの株を買わなかった。だって家(!?)とかPCとか、明らかに売る気がないだろうという高額品が並んでいて普段使いしたくなるような安い生活消耗品がない。アフリカのAmazonなんてご冗談は肥溜めに投下願います。JUMIAの運営母体はドイツにあるRocket Internetという会社で、他社の成功したビジネスモデルをパクって新興国で展開するのが得意と言われる会社です。人類が発展した最大の理由は模倣能力にあるなんて説もあるのでそれ自体を馬鹿にするのはよくない。

 

JUMIA PAYという電子マネーもやっていますし、このまま金融+不動産+電子商取引みたいな恐ろしい超巨大企業になるなら笑いますが期待していません。そんな力を持つ前にアリババ等に潰されるか吸収されているでしょう。せめてノウハウを吸収した地元の人達がRocket Internetから換骨奪胎して真・アフリカのAmazonに作り替えてくれたら大興奮なんですが。ん?その時は別会社になって$JMIA持っててもダメなんじゃないか?

 

そんな感じで見守るのが面白いから評価益マイナスでも売りません。平均取得単価$6.7に対し現在$5.8。期待上げで実態と株価が連動しないことはありがちですし、少なくともいつかプラス収支になるとは信じています。どうせハイリスクを取るなら同じ金額でSPCEを買っていたら今頃ニコニコだったのですが、自分にセンスがないという事を突き付けてくれる貴重な銘柄です。器用なタイプではないので色々試して失敗しないと先へ進めない。