個人投資家の数割しか成功していないのは本当?
個人投資家の数割しか成功していない
「個人投資家の7割が損をする!」意外と単純な3つの理由 | News&Analysis | ダイヤモンド・オンライン
よく言われるこの話題。本当なんでしょうか。
幾ら検索しても胡散臭いサイトばかりが見つかるので、ここはお国に聞きましょう。
安定的な資産形成に向けた金融事業者の取組み状況(令和2年6月末時点):金融庁
面白かったのはこの資料。K社が果たしてどこかは分かりませんが、あちこちで個人投資家は1割しか勝ってない!とか3割しか勝ってない!なんて語られている話と随分違うような。K社の顧客だけ優秀過ぎるのでしょうか?
5年以上積み立てをしている人はほぼ100%プラス収支。積み立てだろ?当たり前だろ?という指摘は無駄。インデックス積立をしているということは毎月少しづつ株を買っているのと同じ。
この差はどういう事なんでしょう。積み立て投資をしている個人投資家と、積み立て投資をしていない個人投資家がいて、前者は好成績、後者は悲惨な有様ということでしょうか。
上にリンクを張った2番目のサイトでソースとして語られていたのはこれでした。1000人に対するアンケート結果です。
https://www.nomuraholdings.com/jp/news/nr/nsc/20151015/20151015.pdf
確かにね、プラスは1割しかいない。
でも注釈をよく読むと2015年7月から2ヶ月で日経平均は14%下落しました、と書いてあって、このアンケート結果はその2ヶ月間のもの。37%いる「日経平均よりマシな下落だったぜ」という人は間違いなく上手くやってます。それも含めたら80%近い人は良い感じに運用出来ているという話じゃないでしょうか。
私の2020年3月の成績なんてこれですよ。画像は1年間の運用成績チャートです。コロナ相場突入前に含み益が十分あった人はいい。自分はこれが投資開始から今までの期間そのもの。
-40%。今から見ても吐血するわ。この時に運用成績どうですか?なんて言われたらブチ切れですよ。プロスペクト理論だかなんだか、実際はそんな元気なかったけどいい感じに麻痺していました。
そして9月からのこのぐだぐだな運用成績。相場頼みの下手くそな結果。しょうがないんです。何故ならNASDAQ総合指数もSP500も同じようにグダグダしているから。指数に勝つなんて世迷い事を言わないで、まじめに積み立てを5年以上したら多くの人が勝てる。それが株式投資という結論になる。
今年は大変な相場でした。でも下落に耐えられず全部損切して逃げた人と、特定の個別銘柄を一気に買った人、レバレッジマシマシでベア、インバースに全力した人を除けば多くの人がプラス収支になったのではと思います。
そんなのアメリカ株だけ、日本株なんて糞だわと言う方も日経平均の5年チャートを見たらいい。30%程上げてます。(ちなみにNASDAQ総合指数は今年1年で39%上がりました。)バブルの頃は見ちゃいけません。
そしてTOPIXの5年チャートは+7%でした。
糞だわ…。
投資をしたら誰でも儲かるよ、なんて言いたくない気持ちは分かります。いとも簡単に資産を失うことが出来る。いくら金融庁が説明してもジュニアNISAの人気上位が日経平均ダブルインバースだったりする。
株式投資が趣味です、なんて現実ではパチンコが趣味です、競馬が趣味ですと言う以上にハードルが高い。というか言える訳がない。日本ではお金の生々しさが付きまとう。早くアメリカみたいな気楽な扱いになってくれないかな…。